2015-01-01から1年間の記事一覧

MATLABでレプリカ交換法を試してみた

ベイジアンにとってMCMCは非常に強力な手法です。例えば観測データを元にパラメータの事後分布を推定したいときに使えます。しかし、事後分布の形状によっては十分なサンプルサイズを得るまでに非常に大きな計算量を必要とする欠点があります。具体的には、…

ビットプレーン構造を使ってDNAの検索をちょっと高速化する方法

文字列の全文検索を(Suffix Arrayを使って)実装する際に、「文字列の先頭から文字の中に文字がいくつあるか」を数えたいことがあります。文字列が自然言語の場合はウェーブレット行列というデータ構造を使うのが良いようです。ウェーブレット行列なら文字の…

waifu2xを画像可逆圧縮に使ってみた(…が、うまくいかなかった)

waifu2xは不可逆圧縮されたり縮小されたりした画像を元に戻すためのツールです。deep learningの一種であるCNN(Convolutional Neural Network)が使われており、良い感じに復元されると評判です。原著論文はarXivにあるので自由に読むことができます。 [1501.…

LOCO-I予測+LZMAで画像を可逆圧縮してみた

画像を可逆圧縮する方法にはいくつかありますが、多くの場合は(1)ある画素の輝度値を周りの画素から予測する→(2)予測誤差を符号化する という2ステップから成り立っています。今回は、(1)にLOCO-I予測を使い、(2)にLZMAを使って実際に可逆圧縮を行ってみまし…

SOR法の加速パラメータωを最適化してみた

SOR法とは連立一次方程式を反復的に解く方法の一つです。SOR法はハイパーパラメータとして加速パラメータωというものを必要とします。教科書的にはωは予め定数として与えておくものらしいですが、今回は誤差が最小になるようなωを各ステップごとに求めながら…